十和田湖リブパイオニア 56話
今日から4月 会社関係は本年度の始まりです。 十和田湖もボートハウスの雪囲いの撤去作業が始まりましたよぉッ!! 昨年の11月にシーズン終了後、冬眠に入った湖が目覚めの時を迎えています。 湖だけではなく、十和田湖へと続く道も続々と開通を目前にしており、今日はその中でも先陣を切って開通した、弘前・黒石へ続く102号線(滝ノ沢ー子ノ口線を除く)をご案内します。 冬季間、西津軽から湖へ向かおうとすると、発荷峠を越え小坂町へ、そこから碇ヶ関ー大鰐と大回りを余儀なくされていました。 しかし今日から黒石経由で一気に弘前へ向かえるようになり、ドラえもんのどこでもドアのようにはいきませんが、それでも大変便利になりました。 もちろん私は1番乗りで通行してきました! その中で冬眠から覚めた西湖畔と、トンネルにかかる氷のカーテンをご紹介し、春の気配を感じて顔を出したひょっこりカモシカさんもご紹介します。 今年の営業開始は4月29日 日曜日からの予定です。 間も無く皆様とお会いできますね!! パックして、ヘヤーネットして、カール巻いて磨きかけて待っていますね☺ 十和田湖リブパイオニア 38話 2021年が始まりましたッ 今年は豪雪からのスタートになった十和田湖、 私は初めてお正月の十和田湖へ行きました。 なぜ? 冬季は貨物船で洋上生活では? その通りです。 冬季は愛する十和田湖を離れ、これまで培ってきた船舶技術の継承と、更なる向上を目指し貨物船に乗務します。 今年も変わりなく洋上を航海し、2020年最後の積荷を釧路で下ろし、初荷式がある室蘭へと船先を向けたのは年の瀬も迫る28日でした。 正月を迎える予定だった室蘭港から、航海の途上で一本の船舶電話が入電、その内容は耳を疑うものだったのです。 本船が入港する岸壁が事務処理の手違いで無くなりました、年明けまで沖にて待機して下さいと。 つまり1月4日まで陸上には来られないよ、港の外でプカプカと浮いてなさいという非情な通達です。 もしこの内容を直接乗員に伝えると士気が下がります。 すぐさま代替の港を探し港湾当局へ電話を掛けまくり、まずは航路の途中にある苫小牧港に連絡を取ります。 結果は満船です、という切ない回答 続いて少し距離はありますが函館港に連絡、ここも満船ですという涙そうそうな回答でした。 万策尽きた感が漂う私に、故郷があるじゃないか!という天の声が聞こえてきたのです。 しかし故郷である青森港までは室蘭からかなり距離があり、そこまでの燃料代を会社が負担してくれるかという不安がよぎります。 まずは港! ダメ元で青森港湾事務所に電話を入れると、 一隻なら空いていますよという吉報がもたらされたのです。 会社の許可なく岸壁を予約した私は、仕事納め寸前の会社へ速電、電話口からはすでに仕事納めをしたらしく笑い声が聞こえます。 淡々と現状を伝えると、会社からは御年玉ですね青森港で正月を迎えて下さいと許可が出たのです。 胸躍るとはまさにこのこと、意気揚々と青森港へ船足を進めました。 一つ夜を越し、お昼頃には水平線へ懐かしい街並みが蜃気楼のごとく見え始めます。 車と違い船は、行く先がゆっくりと見えてくるのでワクワク感もそれはそれは長い間味わえます。 先程までゆらめく街の姿がしっかりとした形に変わり、師走の買い物に急ぐ車の往来までも見えるようになり、本船は青森港へ入港しました。 約20年の船乗人生の中で、故郷である青森で迎える正月はこれが初めてです。 奇しくも本船は2020年8月に就航したばかりの新造船、何か運命的なものを感じずにはいられませんでした。 本年もRIB Pioneerは自然ファーストの志を持ってガイド業務に努めてまいります。 皆様のご支援ご指導の程、宜しくお願いいたします。 ◆Photo:十和田湖 光の冬物語
十和田湖リブパイオニア 35話
紅葉のシーズンを終え、十和田湖には静寂という時間が流れ始めました。 日毎寒さ増す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 相変わらずのコロナ禍、ここにきて感染者が再び急増、ニュースでは第3波襲来を叫び始めた反面、日本経済は株価26000円超えを記録し、実に29年振りの高値を付けています。 そんな中、ここ十和田湖では静かに「光の冬物語」が開催されています。 夜の湖を訪れたことはありますか? 月夜に照らされた十和田神社を参拝されたことはありますか? 今この地を訪れると、これまでと違った魅力を放つ瞬間に出会えます。 湖畔沿いを歩き十和田神社へ向かうと、天空には溢れんばかりの星々、幾千の時を経て地上に降り注ぐ星たちのささやき、そのささやきが光のシャワーとなり私たちを包みこみます。 穏やかな気持ちになり、その歩みを十和田神社へ向けると、優しい光のファンタジーが待っています。 人工的な光なのに何故か優しく感じられ、訪れる人の心をそっと照らす光 普段は漆黒の闇へと変わる夜の参拝通路には、思考を凝らした光のアートが並びます。 光の輪の中を十和田神社へと進むと凛とした空気に包まれます。 周囲には樹齢数百年という木々が立ち並び、その年輪一つ一つの声が聞こえてきそうです。 この冬は密を避け、オープンエリアの散策はいかがでしょうか? 幹線道路から脇道へ、いつもの曲がり角をいつもとは反対方向へ、もうそこから旅は始まっています。 ようこそ大人の細道 十和田湖へ 十和田湖リブパイオニア 26話
いきなりのオヤジギャグから始まり一気に興ざめの皆様、十和田湖オヤジギャグ推進委員会 代表 ギャグ パイオニアです。 春夏秋冬の季節がある美しい国にっぽん この国にっぽん生まれ、この国と暮らし、この国と生きる 十和田湖で生きていると見えてくる四季の彩り その中でも紅葉の季節が始まりました。 皆さんが想像する紅葉の始まり、色づく場所は山頂付近の標高が高いところからと考えますよね。 そう通りなんですが、十和田湖は低いところから始まります。 正確には湖の水面に近いところからです。 湖を渡る風が、湧き水の冷気によって冷やされ森の木々たちに当たり、さらに湖面に近いために湧き水の冷気が常に供給されるのです。 そのため低い部分から紅葉が進むので、登山しなくても美しい色合いが間近に見れるのが十和田湖の良いところです。 この秋、一度足を運んでみませんか? エメラルドグリーンの湖面に映し出される紅葉は、プロジェクションマッピングを見るかのように美しいですよ。 今宵はこれにて 十和田湖リブパイオニア 23話
十和田湖を訪れたことがある方は、水色の良さをご存知の方も多いでしょう。 この透明感や色合いは湧き水の恩恵もありますが、それ以上に地域住民の協力によって支えられています。 「ゼロ排水」家庭などから出る生活排水を十和田湖に入れない対策です。 休屋周辺の家庭や施設から出る排水は、全てポンプによりトンネル周辺にある浄化施設に集められます。 しかも浄化された水さえも、十和田湖に入ってくることを許さないほどの徹底ぶりです。 こうして平均透明度10m、最大透明度20mと言われる美しい湖が完成するのです。 一度その美しさを体感しにおいで下さい。 十和田湖リブパイオニア 22話
日本には色々な国立公園がありますが、RIB Pioneerが本拠地とする十和田湖も、十和田・八幡平国立公園に指定されています。 国立公園と聞くと自然豊かな場所、美しい景観を楽しめる場所というイメージがありますね、その景観を保護するため色々な制約が課せられているのです。 例えば自宅敷地内であっても指定される木々の伐採に制約があったり、お店であれば掲げる看板の大きさ・高さ・色なども厳しい制限がかけられます。 街でよく見かけるエネオス、ガゾリンスタンドですが、その看板はエネオスカラーのオレンジと赤を基調としたもの、しかし国立公園内で認められる色は茶と白だけです。 十和田湖の玄関口にあたる部分にエネオスのガゾリンスタンドがあり、そこの看板を見ていただくと、茶の下地に白文字でENEOSと書かれています。 こうした厳しい制約と規則によって美しい自然が守られていくのです。 明日はこの地域の生活水について話したいと思います。 十和田湖リブパイオニア 20話
真夏を彷彿させるような気温になった2日間、 去りゆく夏が、最後に振り返って笑ってくれたように思えました。 拝啓2019年の夏様 さよならは言いませんよ 来年また会えるのですから この熱波が行き過ぎると、いよいよ紅葉のシーズン到来です。 もう湖面に近い木々は、うっすらと紅葉と言う名の薄化粧を始めています。 本格的に色付くまで残り1ヶ月 その美しさに今年も会えるかと思うと、私の胸も高揚してきました。 十和田湖の紅葉を見にこうよう‼︎ わかった人だけ笑って下さい、文末にオヤジギャグが隠されています。 今宵はこれにて 十和田湖リブパイオニア 19話
行楽地に向かう際や、アクティビティを楽しむ前に気になるのが現地の天候です。 予約を入れたくても天気予報だけじゃ不安、遠方から来る場合は旅行計画の変更は時間を要する作業です。 現在地から目的地の天気がリアルタイムに見られたら? これほど便利なことはありませんね。 十和田湖の休屋には十和田市が運営管理するライブカメラが設置されており、しかも20秒単位でその制御権を得ることができるので、任意で方向やズームをかけることができます。 リアルタイムの現地情報を入手できる最高の手段、リブ パイオニアのホームページには十和田市のライブカメラをリンクしておりますので、十和田湖にお越しの際はご活用下さい。 〇十和田市ライブカメラ http://towadako-livecam-01.aa0.netvolante.jp:8080/viewer/live/ja/live.html 十和田湖リブパイオニア 18話
秋の始まりを感じる今日この頃 いかがお過ごしでしょうか 私は小さな秋を探しに湖上へボートを走らせてみました。 高回転までエンジンを加速させ、航行している際は風切り音しか聞こえてこない船上、入り江にリボートを入れ、エンジンをストップさせると世界は一転します。 そこには野生動物の息遣いと、十和田湖の湧水から発せられる気泡が湧き上がる音以外は何の雑音もない、正に静寂そのもの。 木から舞い落ちる一枚の葉っぱが、水面に落ち行く音まで聞こえてきます。 この音が生まれる瞬間と、消えゆく様を見た時に、私は秋の生まれる場所を知りました。 |
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